あなたはスーパーで店員さんに横柄な態度を取る人を見たことはありませんか?
接客業を経験したことがある方なら、きっと「わかる…」と頷きたくなる場面があるはずです。
私も以前、100円ショップでレジや接客を担当していたことがあります。お客様とのふれあいは楽しい反面、理不尽な態度や冷たい一言に、心がざらつく瞬間も多々ありました。
今回は、スーパーで実際に目撃した「店員さんを人間扱いしていないように見える行動」について書いていきます。
読み終わったあと、きっとあなたの中に「店員さんへの接し方」を見直すきっかけが生まれるはずです。
【体験談】会計後に「これも」だけじゃ伝わらない…
とある日曜の夕方、牛乳を買いにスーパーへ行きました。レジで会計を待っていると、前に並んでいた年配の女性が、レジの会計が終わった後にカートの下段に入れていたお米を指さし、「これも」と一言。
レジ担当の方は「申し訳ありません」と言いながら、会計を追加していましたが、私はこの光景にちょっとモヤッとしました。
カートの下段に置いたお米は色も地味で気づきにくく、お客さん自身が申告しない限り、見落としても不思議ではありません。それなのに、会計後に当たり前のように追加を要求する態度が気になってしまったのです。
「最初から『これもお願いします』って言えたら、レジの人も助かったのに」——そんな思いが、しばらく胸の中でぐるぐるしていました。
店員さんを人間扱いしない人が一定数いる理由|接客経験者が抱くモヤモヤ
帰宅してからも、心のざわつきが止まりませんでした。というのも、私自身もかつて100円ショップで接客をしていた経験があるからです。
レジで「ありがとうございました」と声をかけても、無言で立ち去る人や、質問してもぶっきらぼうな返事しか返ってこない人……。
そうした日々の中で、だんだん心がすり減っていくのを感じたことがあります。
「店員だから何を言ってもいい」「黙っていても当然」——そんな態度を取る人が、意外と多いことにショックを受けたのを覚えています。
なぜ店員に冷たい人がいるのか?心理学で見る「人間扱いしない態度」の理由
以下のような心理背景が、人を“機能”として見てしまう原因になっていることがあります:
- 役割でしか見ていない(人格を切り離す)
- ユニフォームを着て「仕事モード」の人を、個人として見ずに「レジ係」としてしか認識しない心理状態。
- ストレスのはけ口にしている
- 自分が日常生活で受けたストレスを、反撃しにくい立場の人(=店員)にぶつけてしまう。
- サービス業=下の立場という誤解
- 「客は神様」という古い価値観に基づき、無意識に上下関係を作ってしまっている。
- 社会的距離の錯覚
- 赤の他人には共感しにくく、感情を持った“人”として捉えにくくなっている。
- 無意識に模倣している
- 幼少期から横柄な大人の態度を見て、それが当たり前だと学んでしまっている。
店員さんも、誰かの大切な人
もし自分の親や子ども、大切な友達がスーパーで働いていたら、どうでしょう? そんな人に横柄な態度を取る人がいたら、きっと悲しくなるはずです。
今回の出来事は小さなことかもしれません。でも、レジの店員さんだって、家に帰れば誰かの大切な存在です。思いやりのある言葉がひとつあるだけで、働く側の気持ちは大きく違ってきます。
レジで気持ちの良いやり取りをするためのマナー5選
- 笑顔で「お願いします」と伝える
- レジ袋の有無を先に伝える
- お釣りや商品を受け取ったら「ありがとうございます」
- 商品を投げずに優しく置く
- 混雑していてもイライラをぶつけない
ほんのひと手間で、お互いに気持ちよくやり取りができます。

明日、レジで商品を通してもらったときに、目を見て「ありがとうございます」と一言言ってみましょう。
たったそれだけで、店員さんの顔がふっと柔らかくなったり、自分自身の気持ちが少しあたたかくなったりするかもしれません。
丁寧なひと言が、今日よりも少しだけやさしい明日をつくってくれるはずです。
コメント