「妊娠しない期間が長引くと、心までこじらせてしまう」——これは、私が4年間の妊活を経て強く感じたことです。
今、妊娠を望んでいるのに授からず、気持ちが沈んでしまっている方の参考になればと思い、私の体験をお話しします。
隣の子どもの声が「かわいい」から「うるさい」に変わった日
結婚から4年。周囲からは自然と「子どもはまだ?」と聞かれるようになっていました。
賃貸マンションの隣には小さなお子さんがいる家族が住んでおり、当初は元気な声を聞くと「かわいいな」と思っていました。
しかし、妊娠できない日々が続くにつれ、その声がだんだんと「うるさい」と感じられるようになったのです。
友人から子どもの話を聞くのも辛くなり、「自分は嫌な人間だ」と責める毎日。
義父から顔を合わせるたびに「子どもはまだか」と言われることも、さらに心を追い詰めました。
なぜか、こうした質問は女性にばかり向けられることが多い気がします。夫は義父から一度も言われたことがなく、職場でもそんな話題は出ないと言っていました。なんだかモヤモヤ‥
病院での検査と迷い
思い切って妊娠外来を受診し、まずは簡単な検査を受けましたが、結果は異常なし。
次の段階として提案されたのは、痛みを伴う検査でした。
ただ、通院していたのは私だけで、夫は一度も検査を受けていません。不妊の原因が自分にあるのか不明なまま、自分だけが痛い思いをすることに納得できず、検査を進めることをためらいました。
夫に相談しても「自分は検査しない」との返事。
結局、夫が検査を受けるなら自分も次の検査に進もうと決め、それ以上の治療には進みませんでした。
諦めかけた頃に訪れた変化
「もう子どもは諦めて、夫婦ふたりの生活を楽しむのも悪くない」
そう思い始めた頃、夫に変化がありました。
彼は健康と体力づくりのためにジムへ通い始め、筋肉をつけるために食事内容を改善。
毎日700ml飲んでいた発泡酒も、週1回程度に減らしました。
もともと趣味の球技で軽い運動はしていましたが、このときの運動量や食生活の変化は大きなものでした。
そして妊娠
生活が落ち着き、私の心も少し軽くなった頃、妊娠が発覚しました。
4年間妊娠しなかった理由は分かりませんが、夫の生活習慣改善や体力向上が、妊娠しやすい環境づくりに影響したのではないかと感じています。
もちろん、医学的な証明はありません。
それでも私には、「あの変化があったから」と思える出来事でした。
妊活で大切だと感じたこと
この経験を通して、妊活で特に大切だと思ったことは次の3つです。
- ストレスを減らすこと
プレッシャーや自己否定は、心も体も疲弊させます。時には「諦めてもいい」と思えるゆとりが必要です。 - 生活習慣の見直し
適度な運動、栄養バランスのとれた食事、適量のお酒。健康な体は、妊娠の可能性を高める土台になります。 - 夫婦で歩幅を合わせること
妊活は片方だけの努力では成り立ちません。お互いの理解と協力が不可欠です。

なかなか妊娠しなくて、自分を追い詰めてしまい、つらい思いをしている方もいると思います。
私も、身近な友達の妊娠報告を聞くと、素直に喜べず、うらやましさや惨めさで心が押しつぶされそうになった時期がありました。
でも、それはあなたが悪いわけではありません。
欲しいものが、どんなに頑張っても手に入らない状況なら、誰だってマイナス思考になってしまうものです。
精神的な疲れは、妊活にも影響します。だからこそ、時には「夫と二人で生きていくなら、世界中を旅してみようかな♪」など、ワクワクする未来を想像してみてください。
その小さな想像が、心の余裕や笑顔につながり、明日を少し軽くしてくれるかもしれません。
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