「妊娠糖尿病で入院って何をするの?」
「費用はどのくらいかかるの?」
私も診断されたとき、すごく不安でした。
この記事では、2024年に妊娠糖尿病と診断された私が、2泊3日の入院で体験したことや費用、インスリン注射の流れをまとめています。これから入院を控えている方の参考になれば嬉しいです。
結論
入院中は、病院食で血糖コントロールできるかを確認し、栄養指導を受けました。
ですが実際には、特別に大変なことはなく、暇な時間が多かったです。
費用は、入院のみで55,290円でした。
退院から出産前の通院14,240円、インスリン関係11,000円も合算すると、合計約8万円。
診断時と産後1ヶ月の検査代を含めると、全部の合計は約9万円かかりました。詳細についてはこのあとで説明します。
入院中にしたこと
入院当日はシャワーを浴びて、朝10時に病院へ行きました。病院のシャワーは数も少なく30分区切りの予約制なので、日中にシャワーをすることがほとんどです。
病院へ到着すると、最後に排尿した時間を看護師さんに伝えました。入院中は尿をトイレに流さず溜めるように(蓄尿)言われ、紙コップに入れた尿を、個室トイレの棚にセットしてあったビニールバッグに捨てていました。これが入院の中で一番大変だったかもしれません。
血糖値測定
入院初日から血糖測定器を渡され、自分で指先に針を刺して採血し、血糖を測定しました。
これを朝昼晩の食事前・食後2時間後・寝る前、合計7回。
指先が地味に痛むし、最初は怖かったのですが、「怖い!」という気持ちが先行すると、必ずと言っていいほど、指先に針を刺す作業を失敗して、もう1度やり直しになるので、思い切りが大事だと思いました。
左・血糖値測定器
右・指先に刺す針&チップ(血糖値測定器に毎回設置する)


病院食にびっくり!
一番驚いたのは お昼ごはん!
なんと、ラーメン、白ご飯、餃子が出てきました…!炭水化物オンパレード。

それまで自己流で糖質を極端に制限していたので「え、これで大丈夫なの?」と衝撃でした。でも実際に病院の管理栄養士さんに言われたのは、自己判断で糖質を減らすのはNGということ。
炭水化物も必要な量を摂らなければいけない、と学びました。
久しぶりに食べた白ご飯は、本当に美味しかったです。
妊娠糖尿病で入院中の食事の全容が気になる方はコチラからどうぞ♪
インスリン注射の決定
翌日、やはり食事だけではコントロールできず、出産までインスリン注射を打つことになりました。
初めに看護師さんに手順を教わり、最初は頭がぼんやりして理解が追いつかず、ノートにメモを取って毎回確認しながら注射していました。

インスリン注射は、おへそから横3センチくらい離れた場所に注射します。針がとても細いので、痛みを感じることはほとんどありませんでした。
栄養指導
入院前に提出した食事記録をもとに、栄養士さんからアドバイスを受けました。
私の場合は「野菜はよく食べているけど、タンパク質が多すぎ」「炭水化物が少なすぎ」と指摘されました。

特に驚いたのは、白ご飯は毎食165g(体格によって異なる)をしっかり食べるように、と言われたこと。
自己流の糖質制限ではなく、バランスを意識することの大切さを実感しました。
入院中の過ごし方
基本的には検査や食事以外は暇で、本を読んだり、メルカリの出品準備をして過ごしていました。
妊娠糖尿病にかかった費用まとめ
妊娠糖尿病関連でかかった費用は、合計:約9万円でした。
今回の入院、退院後から出産までの通院費用&インスリン関係の費用の合計です。
入院費
2泊3日の入院費は 55,290円。

共済から18,000円がおりたので、実際の自己負担は3万円台でした。
また、高額療養費制度の対象になる場合もあるので、必ず確認をおすすめします。(食事&差額ベッド代を除いた医療費のみが適用の対象です)
宮崎市の高額療養費 自己負担限度額はこちら
退院後の通院費
退院後は10日後・1ヶ月後・8週・9週と通院しました。
費用は以下の通りです。
- 10日後 … 請求なし
- 1ヶ月後 … 1,100円
- 8週後 … 2,060円
- 9週後 … 11,080円
(私は和痛分娩を希望したため、追加の検査費がありました。人によって異なります)
インスリン・消耗品
- インスリン本体 … 6,010円(通院後、処方箋をもらい薬局で処方してもらう)
- 消毒綿(市販) … 約5,000円
- 血糖測定のチップと指を指す針、注射針は病院から支給されました。
インスリン本体(ノボラピッド)は、見た目は完全にペンでした。キャップもついていて、透明の液体が入っているのが見えます。
写真は市販の消毒綿です。ドラッグストアのガーゼ等が売っているコーナーで、60包入500円しないくらいの価格で販売していました。1枚ずつ個包装で清潔です。
血糖値測定とインスリン注射の度に1枚使用するので、1日10枚使用していました。

退院後のインスリン量&血糖値測定の対応&廃棄処分方法
退院後は、1日7回測定した血糖値を毎回紙に記録しました。毎日14時に、前日24時間の血糖値を報告し、病院でインスリンの量を増量するかどうかを検討して、当日夜、翌日朝昼のインスリン量の指示がありました。私が通っていた病院ではLINEで報告していました。

使い切ったインスリン容器は、病院で回収してもらいました。
インスリンの針と血糖値測定に使用する針は、炭酸飲料などが入っていた硬いペットボトルにまとめて入れ、いっぱいになったらペットボトルのキャップを締めて、病院で回収してもらいました。硬いペットボトルでないと、針が貫通してしまうので、注意が必要です。
血糖値測定に使用するチップは、燃えるゴミとして捨てていました。
それぞれの廃棄方法は、病院や自治体によって取り扱いが異なると思いますので、確認してみてください。
血糖値測定器本体は、産後血糖値測定が不要になったら、退院時、病院で回収してもらう方が良いです。私はうっかり持ち帰ってしまったのですが、宮崎市では、廃棄方法が
「処方された医療機関か薬局に相談する」
となっており、タイミングを逃して、未だに手放すことができていません(TロT)
まとめ
妊娠糖尿病での入院は「何をするんだろう?」と最初は不安でしたが、実際は検査と食事指導、血糖測定が中心で、特別大変なことはありませんでした。
費用は決して安くはありませんが、高額療養費制度や保険を利用すれば負担を減らせます。
妊娠糖尿病と聞くと不安になりますが、決して特別に重い病気というわけではありません。生活を整えることで安心して妊娠生活を送ることができます。
正しく管理すれば、赤ちゃんも無事に元気に生まれてきてくれます。
不安を抱えている妊婦さんにとって、少しでも安心材料になれば嬉しいです。
他にも妊娠糖尿病についての記事を投稿していますので、是非参考にしてもらえると嬉しいです!コチラからどうぞ!
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