妊娠中に「妊娠糖尿病」と診断されると、驚きや不安で頭がいっぱいになりますよね。私も健診の尿検査で異常が出て、詳しい検査(糖負荷試験)を受けるように言われました。そのときは先生も軽い口調だったので「大丈夫かな」と思っていたのですが、結果は妊娠糖尿病。そこからは血糖値測定やインスリン注射が始まり、想像以上に大変な妊婦生活になりました。
この記事では、私が実際に経験した 妊娠糖尿病の検査・入院・食事管理・出産までの流れ をまとめています。妊娠糖尿病で不安になっている妊婦さんに、少しでも安心を届けられたら嬉しいです。
妊婦健診で「妊娠糖尿病」と診断されるまで
妊婦健診では毎回尿検査があります。ある日「糖負荷試験を受けてください」と言われました。糖負荷試験とは、甘いブドウ糖入りのサイダーを飲み、その前後で4回採血し血糖値を測定する検査です。
「何かあれば5日以内に連絡します」と言われ、数日待ちました。連絡が来ないので安心していたところ、5日目の夕方に突然電話が…。紹介状を持って大きな病院を受診するよう指示され、そこで初めて「妊娠糖尿病」と告げられました。
「お菓子も控えていたのに、どうして?」という戸惑いとショックでいっぱいでした。
入院と血糖値管理|1日7回の測定とインスリン注射
大きな病院の初診で、すぐに2泊3日の入院を勧められました。入院中は病院食を食べながら血糖値を測定。その結果、私の場合は食生活だけではコントロールできず、インスリン注射が必要と判断されました。
血糖値測定は、指先に針を刺して1日7回。インスリン注射は食事前の1日3回。最初は朝2単位・昼4単位・夜4単位だったのが、出産前には朝8・昼10・夜12まで増えました。
針は痛みを抑えた仕様でしたが、毎日繰り返すのは正直しんどく、精神的にも落ち込みました。
妊娠糖尿病中の食事指導と工夫
入院中に栄養指導を受けました。肉の量は1食120g程度、ご飯も思っていたより少なくて「お腹空きそう…」と不安に。ですが、間食としてヨーグルトやフルーツを取り入れるよう勧められ、血糖値を安定させながら満足感を得られる食事スタイルを学びました。
精神的につらいときにどう乗り越えたか
妊娠糖尿病と診断されてから、精神的な落ち込みが増えました。「出産後に糖尿病が続いたらどうしよう」「子どもに影響が出るかも…」と悲観的に考えることも多かったです。
その不安を和らげてくれたのは、夫との会話とノートに気持ちを書き出すこと。夫は「起きてもいないことを今から心配しても仕方ないよ」と言ってくれました。当時は能天気に思えましたが、今振り返るととても大切な言葉でした。
産後はどうなった?血糖値と子どもの健康について
出産後、私の血糖値は正常値に戻り、インスリン注射は不要になりました。ホッとしたのを覚えています。
ただ、妊娠糖尿病を経験した人は将来糖尿病になるリスクが高いと聞いているので、産後も甘いものを控えめにしています。
また、「母乳で3ヶ月育てると子どもの糖尿病リスクが減る」とパンフレットに書いてあり、母乳が少なかった私は落ち込みました。でも先生から、「それは研究結果にすぎないし科学的な根拠はない。母乳にこだわらなくて大丈夫」と言われ、救われました。
妊娠糖尿病で悩んでいる妊婦さんへ
妊娠中はホルモンバランスが乱れ、感情の起伏が激しくなりがち。私も妊娠糖尿病になってから不安ばかり先走っていました。でも、今思うのは 「未来を心配しすぎず、今できることに集中する」 ことが大切だということ。
血糖値管理や食事制限は大変ですが、きっと習慣になります。そして妊娠糖尿病だからといって必ずしも悪い未来になるわけではありません。
同じように悩んでいる妊婦さん、あなたは一人じゃありません。できることを一つずつ積み重ねていきましょう。

妊娠中は「食べたいのに我慢…」とつらく感じることもありますよね。でも視点を変えると、小さな楽しみを見つけられることもあります。例えば、今日の血糖値がいつもより安定していたら「よく頑張った!」と自分にご褒美のように小さな花を買ってみる。おやつのフルーツを器に盛りつけて、ちょっとカフェ気分を味わう。そんなささやかな工夫だけでも、明日の気持ちがふっと軽くなります。自分を大切にすることは、赤ちゃんを大切にすることにもつながっていますよ。
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