新卒で社会人になったとき、私は「正社員として働くことこそ安定」と信じていました。
子どものころから、アルバイトは不安定で、絶対に正社員にならなきゃ!という思い込みがありました。
ところが、正社員生活を12年間経験したあと、退職を経て派遣社員やアルバイトも経験してみると、働き方に正解はないことに気づきました。
今回は、正社員・派遣社員・アルバイトをすべて経験した私が感じた、リアルなメリット・デメリットをご紹介します。
正社員として働くメリット・デメリット
メリット
- 給与が安定している
- ボーナスや退職金がある
- 社会的信用が高く、ローン審査なども有利
正社員の大きな魅力は、安定した収入と福利厚生です。ボーナスがあるのはやはり嬉しいポイント。社会保険や有給休暇、産休・育休などの制度も整っていることが多く、生活の安心感はあります。
デメリット
- 人間関係のストレスが大きいことも
- 理不尽な業務や社風に縛られる
- 転職しにくい空気感
私が新卒で入社した会社は、仕事をしない社員が多く、30代女性社員が勤務中ずっと私用電話で席を外していても注意されない環境でした。営業課長が勤務中に車で昼寝をしていたこともありました。
次に入社した個人経営の会社は、社員同士は仲良く働きやすかったのですが、社長のパワハラがひどく、理不尽な言動に耐えながらの日々…。結局、家族の入院や土曜出勤が重なり、心身ともに限界を迎えて退職しました。
正社員は安定している反面、合わない環境では心身をすり減らすリスクも高いと痛感しました。
派遣社員として働くメリット・デメリット
正社員を辞めたあと、私は初めて派遣社員として働きました。
メリット
- 責任が軽く、気楽に働ける
- 期間が決まっているので、合わなければ辞めやすい
- 派遣先によってはスキルを活かせる仕事も
派遣として働くと、正社員よりも気楽さを感じる場面が多いです。派遣先でも「派遣さんだからそこまで期待していない」という空気があり、良くも悪くもハードルが低めでした。
また、派遣同士は仲良くなりやすく、同じ立場だからこその安心感がありました。
デメリット
- 契約終了の不安が常につきまとう
- 社員との距離感に悩むことも
- 昇給・ボーナス・福利厚生は限定的
派遣社員は突然契約を切られることもあります。私も、ある日突然、派遣仲間が契約終了になって驚いた経験があります。
また、経理のベテラン社員に仕事で声をかけても無視されることも…。立場上、どうしても肩身が狭い思いをする瞬間はありました。
アルバイトとして働いてみて感じたこと
アルバイトはさらに自由度が高く、学生や主婦、副業感覚の人が多い印象でした。
- シフトの融通が利く
- 責任が軽く、気軽に始められる
- 社会保険も条件を満たせば加入できる
収入は安定しませんが、ライフスタイルに合わせて働き方を選べる柔軟さは大きな魅力です。
働き方に正解はない!自分に合う形を選ぼう
正社員、派遣、アルバイトをすべて経験して感じたのは、肩書きよりも、自分の生活や心が満たされるかどうかが大事ということです。
- 正社員は安定と社会的信用が魅力
- 派遣は気楽さと柔軟さが魅力
- アルバイトは自由度と気軽さが魅力
正社員のボーナスや福利厚生は確かに魅力ですが、耐えられないストレスがあるなら他の働き方も十分選択肢になると気づきました。
今の時代、終身雇用は神話です。無理して働き続けて心や体を壊すよりも、雇用形態を変えたり、転職したりすることも立派な選択肢です。

仕事は人生の大部分を占めます。だからこそ、自分が納得できる働き方を選ぶことが大切です。しんどい環境に我慢し続けるよりも、「ここは自分に合わないな」と思ったら、思い切って働き方を変えてみましょう。働き方に優劣はなく、どれも社会に必要なお仕事。
肩書きにこだわらず、自分と家族が笑顔で過ごせる生活こそ、一番の幸せです。
明日死んでも後悔のないように、自分に合った働き方を選んでみませんか?
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