メルカリで「これ欲しい!」と思ったけど、ちょっと高いな…と思ったこと、ありませんか?
そんなとき「値下げしてもらえたら…」と感じるのは、自然なことですよね。
でも実は、出品者にとっての“値下げ交渉”って意外と繊細なテーマ。
今回は、フリマアプリで200件以上の取引経験があり、すべて「良い」評価をいただいている私が、出品者目線で感じていることをお話しします。
値下げ交渉、日常茶飯事。でも…
フリマアプリでは、値下げ交渉は日常的なやりとり。むしろ、交渉なしで即購入されるほうが珍しいかもしれません。
そのため、多くの出品者は「ある程度交渉があるだろう」と予測し、少し高めの価格を設定することもあります。
ただ、いざ交渉が来たときにどう対応するかは、実はけっこう迷うもの。
「3000円 → 2400円」って、実際どのくらいの影響があるの?
例えば、3000円の商品に対して2400円への値下げ依頼が来たとします。
「600円くらいなら下げてくれないかな?」と思うかもしれませんが、出品者の手元に残る金額はこうなります👇
- 販売価格:2400円
- メルカリ手数料(10%):-240円
- 送料(宅急便60サイズの場合):-750円
▶︎ 利益:1410円
一見すると「それでも1000円以上残るならいいじゃん」と思うかもしれません。
でも、その商品が5,000円で購入したスカートだったとしたらどうでしょう?
「試着してみたけどサイズが合わなかった」「返品できない」などの理由で、ほぼ新品なのに、泣く泣く出品したというケースもあるんです。
実際、これは私自身の体験でもあります。
これ以外にも、買ったは良いけど、着る機会がない服や、1度使ってみて合わなかった化粧品など、誰しも、買い物に失敗したけど◯◯円もらえるなら譲りたいな〜と考える商品があると思います。少しでもマイナスを回収したい!と思うのは自然な考えではないでしょうか。
300円の商品に値下げ交渉が来た話
驚いたことに、300円で出品した新品の日用品に対して、値下げ交渉のコメントが来たことがありました。相手は初心者ではなく、複数の取引実績がある方です。
「購入を考えているのですが、もしお値下げしていただけるなら、いくらまで可能でしょうか?」
メルカリは、価格の最低設定が300円なので、それ以下にはできません。
コメントを見たとき「えっ、300円以下って設定できないはずでは…?」と少し驚きました。
おそらくテンプレートのまま送ってこられたのだと思いますが、「価格を見ずに交渉されることもあるのか」と感じた出来事でした。
私が値下げに応じる基準は?
私がこれまでの経験から「値下げ交渉に応じてもいいかな」と思うのは、以下のような場合です。
- 出品から1週間以上が経過している
- 手数料や送料を差し引いてもマイナスにならない
- 利益が出なくても手放して良いと思える不用品
- 値下げ希望が、値下げ依頼ボタンだけでなく丁寧なコメント付き
- 希望金額が15%以内の範囲
「ただ安くしてほしい」ではなく、出品者の状況も少し想像してくれているようなやりとりだと、快く応じやすいんですよね。
フリマアプリは、購入者も出品者も“人”
送料込みで出品している商品が多いのは、購入者にとっての安心感もあるから。
でも、出品者側はその分、送料や梱包資材、そして作業時間を負担しています。
もちろん「安く買いたい!」という気持ちはよくわかりますし、遠慮せず交渉してみるのもOKです。
でもその際は、「送料・手数料・商品の購入価格」などをちょっとだけ想像してもらえると、出品者側もとてもありがたく感じます。
お互いが気持ちよくやりとりできるために
メルカリなどのフリマアプリは、ただの「買い物」ではなく、人と人とのやりとりが生まれる場です。
「この価格で譲ってくれてありがとう」
「この商品を選んでくれてありがとう」
そんな気持ちが交差するのが、フリマアプリの良さでもあります。
これからも、出品者も購入者も、お互いが納得できるやりとりができるといいですね✨
まとめ
- 値下げ交渉は普通のこと。だけど、出品者にも事情がある
- 価格の内訳(手数料・送料)も少し意識してみよう
- 丁寧な言葉で交渉するだけで印象が大きく変わる
- お互いが気持ちよくやりとりできる工夫を大切に!

メルカリで値下げ依頼ボタンから申請された価格をそのまま受け入れたことがあります。
でも、その後、購入後も取引完了後も一言のお礼すらなく、淡々と終わってしまったことがありました。
きっと購入者に悪気はなかったのでしょう。
でも、ボタン一つで交渉ができる仕組みだからこそ、相手が“人”であることを忘れてしまう人もいるのかなと感じました。
「値下げしてもらって当然」という態度に受け取れてしまい、ちょっと切ない気持ちに。
これからは、値下げ依頼ボタンだけの申請には慎重に対応しようかな…と思った出来事です。
どんな場面でも「ありがとう」のひと言は、やっぱり心を温かくしてくれますね。
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